食材宅配商品原材料にある「着色料」は食品に色をつけるもの
こんにちは!兼業主婦子です。
食事をするとき、何をもって「おいしい」とするのか。
まずは目で見て、おいしさを感じますよね。
子どもを見てください。
緑の入ったものは食べないことが多くないですか?
子どもの嫌いなものと言えば、代表的なのがピーマン。
これは、「緑のものは危険」と潜在意識に植え付けられているから、という理由があるといわれています。
しかし、入っていることが分からないように(緑を消す)工夫すれば、食べることもあります。
食品には様々な色がありますよね。
緑や黄色、赤のピーマンや、揚げ物の茶色、モモのピンクなど、数えきれないほどです。
これは、食欲を増進させる効果があります。
ただ、自然の色をずっと保つことができないのが難点。
なので、色を調節、維持するために「着色料」が使われるようになりました。
ただし、お肉やお魚、野菜などは、着色料を使うと鮮度の見分けが難しくなり私たちを混乱させてしまう危険性があるので、使用は禁止されています。
食品に使われている主な着色料
食用としての着色料は国に認可されているものだけを使用できます。
着色料には大まかに「天然着色料」「合成着色料」の2種類があります。
より安全なのは、天然の食物から採取された着色料です。
では具体的にどんな着色料があるのか、一緒に見ていきましょう。
天然着色料
まずは自然に生息する動植物からとれる着色料から見ていきましょう。
天然着色料の種類
●カラメル色素
●クチナシ黄色素
●クチナシ赤色素
●クチナシ青色素
●アナトー色素
●アントシアニン色素
●パプリカ色素
●紅花色素
●紅麹色素ベニコウジ色素
●コチニール色素・カルミン酸色素
●アカキャベツ色素
いままでお試ししてきた食材宅配のコープデリ・パルシステムでお試ししてきた商品と共に、ご紹介していきます。
カラメル色素
砂糖、ブドウ糖、でん粉加水分解物、糖蜜などを熱処理するか、 酸やアルカリを加えて熱処理して製造します。
例えば、パルシステムの大人のカレー「スパイシーカレー」に使われています。
20種類以上の香辛料で出した味わいを生かし、化学調味料は使っていないカレールウです。
フォンドボーを別で添付し、先に野菜をフォンドボーで煮込むことで、本格的な味に。
肉でもシーフードでもよく合います。
褐色(かっしょく 黒ずんだ茶色)を出すために使われる「カラメル色素」が使われています。
クチナシ黄色素
アカネ科のクチナシの果実から抽出して作られます。中華めん、清涼飲料水などに使われることが多いです。
コープの「国産素材 ざるラーメン」に使われています。
【めん】小麦粉、打ち粉(でん粉)、食塩、卵白(卵を含む)/酒精、ソルビトール、かんすい(炭酸Na等)、炭酸Ca、リン酸Ca、着色料(クチナシ黄色素)
【たれ】しょうゆ(大豆・小麦を含む)、砂糖・ぶどう糖果糖液糖、魚介エキス、たん白加水分解物、食塩、醸造酢、こんぶエキス/ソルビトール、調味料(アミノ酸、核酸、有機酸)、着色料(カラメル)、酸味料(クエン酸)、ビタミンB1
麺の色をキレイに見せるために、黄色の「クチナシ黄色素」が使われています。
たれのほうには、先ほどご紹介したカラメル色素(褐色)が使われていますね。
アナトー色素
ベニノキ科ベニノキの種子の被覆物から抽出されます。 ハム、ソーセージ、米菓、たれ類などに使用されます。
コープの「ふっくらジューシー生ハンバーグ」に使われていました。
ネーミング通り、割った瞬間肉汁があふれてくる「ふっくらジューシー生ハンバーグ」。
肉汁を閉じ込めるために2重に包む「おまんじゅう製法」のおかげです。
牛・豚合い挽きで、フライパンで焼くだけ。1日当たり1万個以上売れるハンバーグは大人気商品と言って間違いないでしょう。
アナトー色素は黄橙色(だいだいいろ)をつける着色料です。
ちなみに「カロチン」も赤、黄色、オレンジなどの色をつける着色料で、原料はエビやカニになります。
パプリカ色素
ナス科のパプリカの果実から抽出されます。 「着色料(カロチノイド)」と表記される場合があります。
コープでは子どもも大人も本気ではまる「てりやきチキンステーキ」に使われています。
ちょっと濃いめに味付けされているうえ、電子レンジで温めると肉汁がすごい照焼きチキンステーキ。
もっと評判になってもいいんじゃないかな…とひそかに思っています。
黄、橙、赤色が付けられるパプリカ色素が入っています。
パプリカ色素だけではなく、カラメル色素(黒ずんだ茶色)も入っていました。
クチナシ青色素
クチナシの果実から抽出したイリドイド配糖体とタンパク質分解物の混合物に、β-グルコシダーゼを入れて分解し、製造されます。
コープおでんの中の「のり丸天」に入っていました。
こぼう巻や焼ちくわ等の定番具材と、かきエキスと昆布だし入りスープが付いたおでんセットです。
好きな具をプラスしやすいように、付属のたれも多く入っています。
クチナシ黄色素、クチナシ青色素が使われており、黄色をつけることができます。
紅麹色素・ベニコウジ色素
ベニコウジカビの菌体から抽出して製造されます。練り物や畜産加工品、たれなどに使用されます。
コープの「ねぎ焼」に使われていました。
電子レンジで温めるだけで、ねぎたっぷりのねぎ焼が食べられます。
ケチケチしないでかんりネギが入っているので、ねぎ好きの方でも満足できるのではないないかと思いました。
黄色がつけられるベニコウジ色素が使われています。
クチナシ赤色素
クチナシの果実から抽出したエステル加水分解物と、タンパク質分解物の混合物に、β-グルコシダーゼを入れて作られます。
アントシアニン色素
天然の食材から抽出され、その中でアントシアニン系に属する総称です。植物界において広く存在する色素です。
紅花色素
キク科ベニバナの花から水で抽出されます。
サフラーイエロー類が主成分で、 飲料,漬物,冷菓,キャンディー,菓子などに使用されます。
コチニール色素・カルミン酸色素
サボテンに寄生するカイガラムシ科エンジムシの乾燥体から抽出されます。 清涼飲料水や冷菓、菓子類、ハム、ソーセージなどに使われます。
アカキャベツ色素
紫キャベツから得られる天然色素です。
合成着色料
不自然なくらい色鮮やかなお菓子。
これらには合成着色料が使われていることがあります。
多くはタール(木材・石炭を乾留して製する、黒いねばねばした液体)や石油を原料にしています。通常の使用量を超えなければ問題ありませんが、摂りすぎると危険性が指摘されています。日本ではそのことから、ほとんど見られなくなりました。
赤色〇号、青色〇号などと呼ばれているものです。(〇には数字が入ります)
【例】
食用赤色2号、食用赤色3号、食用赤色40号、食用赤色102号、食用赤色104号、食用赤色105号、食用赤色106号、食用黄色4号、食用黄色5号、食用緑色3号、食用青色1号及び食用青色2号
アメリカやEC諸国、ドイツなどでは使用を禁止しているものもあります。
日本はより自然に近い色が好まれるようになった
真っ赤なウインナー。
最近は全く見かけなくなりました。
ほとんどが合成着色料を使用しているからです。
その代わりによく使われているのが、天然由来の着色料です。
添加物を極力少なく作っているパルシステムでも、上でご紹介したカレーにはカラメル色素が入っていました。でもこれ以外はまだ見つけられていません。
保存料は食中毒のリスクを下げるために使われていますが、着色料は見栄えを良くするためのものです。つまり、使わなくても何ら問題はない添加物の一つということになります。
パルシステムの着色料が使われている食品をあまり見かけないのは、このことがあるからでしょう。
最近ではより、自然な色に近い食材が人気の日本。
ハムもウインナーも極端に赤いのは嫌われます。
これは日本人が食の安全を重要視しているからなんですね。
食品添加物について
このサイトでは食材宅配サービスの商品紹介をするときに、ほぼ100%原材料のチェックをしています。
食品添加物は身体に悪いというわけではありません。
食品添加物が体に悪いのは、普通の人が普通の食事で摂取する程度の量の数千倍の量を一度に摂取した場合です。
普通の食事に含まれている量程度では、体に害はありません。
さまざまな実験を繰り返して、人間が一生の間毎日摂取してようやく体に影響があるかもしれない、という量の1/100、という基準量が決められています。
ただ、日本では普通に使用されている添加物なのに、海外では発がん性があるとして禁止されている添加物もあるんです。
自分の身を守るため食品添加物の知識はしっかり持っておいた方が良いと考え、どのような添加物が入っているかを書いていきたいと私は思っています。
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